いず

デッド・ドント・ダイのいずのレビュー・感想・評価

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)
3.2
生前の習慣に執着する変なゾンビが小さな田舎町に襲来。ただ、対応する警察や町の住人の行動も、後手にまわってどこか変で滑稽。

この映画は、単にゾンビを狩って生き残るサバイバル映画ではなく、アメリカを始めとするどこか“変”になってしまった今の世の中に対する皮肉をゾンビを通じて伝えてくれる。

しかし、当然それだけで終わらないのがジム・ジャームッシュ監督。処理できないほどの小ネタと暴走する展開に観客は振り回されることだろう。
ゾンビだけでなく、あの警察官もどこか変になってしまった現代人を象徴してくれる。

見終わった後の評価は賛否別れるだろうが、一つだけ声を大にして言いたいのは、日本刀でスタイリッシュにゾンビを切り捨てるティルダ・スウィントンが大変美しかっこよかった、ということだ。
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