監督は「タイピスト!」のレジス・ロワンサル。出演は「パリに見出されたピアニスト」のランベール・ウィルソン、「ザ・クーリエ」のオルガ・キュリレンコ、「美女と野獣」のエドゥアルド・ノリエガ、「Old Boys」のアレックス・ロウザーなど。
ミステリー小説「デダリュス」完結編を世界で同時に発売するため、洋館の地下室に9か国の翻訳家が集められる。彼らは外部との接触を禁止され、毎日20ページだけ渡される原稿の翻訳作業に没頭していた。ある夜、出版社の社長(ランベール・ウィルソン)のもとに、「デダリュス」の冒頭をインターネットに公開したというメールが届く。そこには、指定時間内に金を支払わなければ次の100ページ、要求を拒めば全てのページを流出させると書かれていた。
ダン・ブラウン作の「インフェルノ」の出版時に、違法流出防止のため各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離し翻訳させたという実際のエピソードから作られているらしい。
序盤から非常に引き込まれる展開。
誰が犯人で犯人が何者なのかは早い段階で分かったが、それでもかなり楽しめた。
何回か展開があるので、飽きずに観ていられる
犯人のやりたい事は分かったけど、それに伴って被害者が出ているのはちょっとどうなのと思ってしまった。特にデンマーク人が自殺してしまったくだりはいるのかと少し疑問。
この外界から遮断された空間という設定が本当に好き。自分はこうなりたいとは思わないけど、こういう設定の作品はつい見入ってしまう。
自分が観たフランス映画は、芸術色が強すぎて合わない事が多かったが、今作は万人受けする内容になっている。
フランス映画の中でも好きな映画。