2019年公開のレジス・ロワンサル監督作品。出演はランベール・ウィルソン、オルガ・キュリレンコ、アレックス・ロウザー、エドゥアルド・ノリエガ、シセ・バベット・クヌッセン。大人気ミステリー小説「デダリュス」の最終巻である第3巻の世界同時発売のために9カ国の翻訳家たちが集められる。翻訳家たちは小説の違法流出防止のために携帯などの通信機器を回収され、2ヶ月間隔離された状態で極秘に作業をするよう指示される。そんな最中、何者かによってネット上で第3巻の冒頭10ページが公開されてしまう。そして出版社の社長エリック・アングストローム(ランベール・ウィルソン)宛に「続きの流出を止めるには24時間以内に500万ユーロを振り込め、支払いがなければ明日、次の100ページも公開する」という脅迫メールが届く。9人の翻訳家たちを疑うエリックだが、決定的な証拠は見つからず、犯人によってさらに続きが公開されてしまう。果たして小説を流出させた犯人とは?その目的とは。。。
刑務所の接見シーンやさまざまな出来事の時系列が前後しながらストーリーが進んでいくため、観ている方は混乱してしまう。しかし、最後に真相が分かると霧が晴れたように全貌が浮かび上がる。その仕掛けは鮮やかだと思う。
ただ、犯人の我儘で犠牲者が出ることと動機となる復讐心の源が分かるのが最後の最後であることもあり、犯人に感情移入しにくい。
それと「007 慰めの報酬」でボンドガールだったオルガ・キュリレンコは相変わらず美しかったが、デカパンツは何とかならなかったのか?ここは筋とは関係ないが大切なこと。