風の旅人

ぼくらの7日間戦争の風の旅人のレビュー・感想・評価

ぼくらの7日間戦争(2019年製作の映画)
3.5
「見かけの自己」と「真の自己」。
誰もが本音を隠して生きている。
自分の居場所を守るために。
既視感のあるシーンの連続で、個人的には『何者』『心が叫びたがってるんだ。』『天気の子』を想起した。
『HELLO WORLD』と同じで、オリジナリティに欠けるきらいがあった(両者とも主人公の声優は北村匠海)。
悪くはないのだが、手放しでは称賛できない。
子供と大人の二項対立も退屈で、子供と大人の価値観の間で揺れ動く存在として本多がいるが、キャラクター造形が弱く、『天気の子』の須賀のような存在感がなかった。
本多の過去を描くべきだった。
それだけで物語に深みが出たと思う。
やはり90分弱の尺に収めるには、色々詰め込み過ぎたと言わざるを得ない。
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