みんと

ウォルター少年と、夏の休日のみんとのレビュー・感想・評価

4.0
いつかの夏に観ようと思ってた作品。

テキサスの美しい自然を背景に、14歳のウォルター少年と老兄弟との交流を描いた物語。遊び心のあるハートフルストーリーだった。

マイケル・ケインとロバート・デュヴァル、そしてオスメント君。
間違い無いと思ってたけどやっぱり裏切られない。

対比を効かせたお爺ちゃん2人が最高にクールでカッコイイ!
とりわけ『潮風とベーコンと~』でのお爺ちゃん像とも重なるロバート・デュヴァルのキャラが堪らなく好き。若い頃も素敵だけど、お爺ちゃんになっても知性と品と男気、懐の深さも感じ 味わいが増していて更に好き。
薄い後頭部も微笑ましい。

勿論、オスメント君のひと夏の成長ぶりも見事な演技だった。イラッとする毒母、叔母家族も良いアクセントになってる。

コーンの種のくだり、年寄りライオンのエピソード、擦れた若者達との殴り合い、からのに説教シーン…。グッときてクスッときてホロっとくる。ファンタジーな要素も難なく受け入れられバランス感覚にも優れた作品だと思う。

自然と子供の頃のあの夏が蘇る。ノスタルジックでほろ苦くて、自分の中に僅かにある少年の心を刺激するワクワク感も。

何と言っても、破天荒お爺ちゃんのほっこりムービーは少なからずエロにも弾けて描かれガチだけど、硬派で紳士的に描かれてるのが好印象。きっとこの2人だからピタッとハマったんだろうなぁ…

はぁ、良い映画を観た後味。
みんと

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