このレビューはネタバレを含みます
韓国映画の暴力はちゃんと「痛い」。ファンタジーではなく生々しい血の匂いがする、そこが好きだ。
あんまり社会派みたいな映画には興味ないんだけど、単純に同じ国でしかもそんなに遠くない距離に住む人々が、こんなにも生活が違ってしまうというのは結構衝撃。
主人公家族は皆んな何やかんやで多才で能力もあるし、それなりの地位の人間を取り繕うだけの社会性もあるから余計に。
これも地位に関係する事だけど、息子が家庭教師として潜入して、女子高生に好意を持たれる訳だけど、それも当たり前ながらそれなりの人間として見られてる前提があるからで。
接してる時の本人の魅力は変わらない筈なのに、学歴とかそういうのが無ければ土俵にすら乗れない。
これはもう日本でもあちこちで起きてる事だろうけど、つくづく人間の魅力って何なんだろうなと考えさせられた。
あと最初出てきた時は、失礼ながら主人公家族の息子も娘もあんまビジュアル（単に服装という意味ではなく）良くないな、と思ってたのに、潜入になってパリッとなった途端二人ともめちゃカッコ良くって綺麗で。
居る場所やちょっとした見栄えって結局大事だし、その人自身の魅力を引き出す為にもある程度お金はいるなと痛感。
あの上等に見える服装とかは、どっから調達したんだろうか。
