もうずっと地下で隠れていてくれ。というね。"半地下"だから怖いし、面白いとも言える。
日差しの降り注ぐ豪邸の芝生の庭と、その地下室の対比。
その間の建築の内部空間が半地下であり、騙し騙されの舞台。
ドロドロとしたものを地の底に押し込めないと、あの豪邸に住む人はやっていけなかったという意味で、建物に秘密の地下室をつくったのだ。
清廉潔白なものを演じるにはそれ相応の秘密のストレージが要るということなのかもしれない。
"半地下"は、その清潔なものと汚らしいものを極端に分けず、"演技"という形で馴染んでいくという戦術なのだ。それはスリリングだが面白い。軽快なフットワークで馴染んでいけるし、すぐに逃げることもできる。
