カロリーが高過ぎて、細切れに観ては諦めてを繰り返していたら半年くらいかかった。
この映画には「そこまで至った理由」が事細かに描かれていた。
全員に背景があって、性格があって、ちょっとした悪意があったりもするけど、それも生きるためで、人を傷つけたら罪悪感も覚えるし、愛だってある。
ただそういうものが絡み合ったとき、どうしようもなく無計画で、そうなってしまった。でも、必然でもあった、そう思わされた。
冷静に考えると「いやそうはならんやろ…」な展開なのに、なぜか説得力がある。それは
、色んな方面から人々の生々しさを描ききって没入感を与えたからに他ならない。
人間臭さとはまた違う……なんと表現したらいいかわからないが、「人間らしさ」が充満している作品だった。