単純に面白かったのと同時に、ポン・ジュノ監督が成熟したように感じた
グエムルのときはナンセンスというか、少し懐かしいユーモアでどこか人間臭い作風だと感じたけれど、本作では笑いのセンスが洗練されていて、スマートになっていた
美大を目指す妹役のパク・ソダム、Wikiのページが未作成だったけど、貫禄があり演技力も高かったし、普通に笑った
あと、安心と信頼のソンガンホも流石だった
ここまでコメディ要素のことばかり書いたけど、サスペンスとしても質は低くなく、韓国映画の名に恥じない本格派でもあると思う
しかし、個人的には前評判の高さに期待値を上げすぎてしまい、不完全燃焼に陥った感がある
Filmarksが出資した作品ということもあり、持ち上げすぎなんじゃないかという思いも無きにしもあらず
よく出来た映画で面白いんだけど、もう一つ響かないというか、多分3年後には思い返すことのない映画なのではという気がしている(グエムルは今でも観たくなる時があり、いや観なくて良いだろと言い聞かせている)(ちなみにポン・ジュノ作品では殺人の追憶が好き)
パラサイトは間違いなく完成度が高くて高品質な映画なんだけど、個人的にはグエムルより残らない予感がしている(じゃあ点数低くしろと言われそうだけど、それはしない)
監督の次回作には、是非このよく出来た殻を壊してほしい