このレビューはネタバレを含みます
これまでにない映画を観てしまった！
無計画は、
当人すら自覚していなかった本音が
姿を表す。
決定的な悪人はいないのに、
それぞれの希望、迂闊さ、
侮蔑、無知がボタンを掛け違えて
産んだ結果の悲劇。
富豪一家、ギウ一家、そしてもう一つの家。
お互いがお互いを侮蔑し、
知ろうとしなかった。
それも無意識に。
世界が広がれば広がるほど、
見える現実を突きつけられて、
相手を知ろうとしないことから
生まれる事件がこれだけ増えているのに、
やっぱり知ろうとしない。
本当に今のままでいいの？
あなたもこうなるかもよ。
そう突きつけられた気持ちになった。
ギウは雨に打たれながら帰った時
「もうやめたい」って思ったはず。
父親は「忘れろ、俺がなんとかする」と
言ったけど、
本当は「もうやめよう」って
言って欲しかったんじゃないかな。
父親に敬語だったのは、
尊敬していたからだと思う。
だからやっぱり最後は
「助けよう」と決めた。
あれだけ悲劇があったのに、
最後ほっこり親子愛に
収束させる監督の手腕、恐るべし。。。
まだ作品賞ノミネート作品を
見きれていないけど
これはもう問答無用で
パラサイトがずば抜けてたと
言わざるを得ないのかも。
観れてよかった！
またこの映画に刺激を受けて
世界中でたくさん素晴らしい作品が
生まれるんだろうなとワクワクしてる！
