最近立て続けに話題の韓国ドラマ「愛の不時着」と「梨泰院クラス」を観て、その面白さに圧倒された。本当に面白く、楽しめた。お気に入りのシーンを何度も見返したりするくらいに...
そしてこの「パラサイト 半地下の家族」である。
激辛だった、舌が痺れた...
やはり韓国ドラマと韓国映画はまったくの別物のようだ。
「愛の不時着」「梨泰院クラス」に登場する貧富の差は、あくまでフィクションの中のものであり、それがどれだけ物凄かろうが楽しめるのだ。
ところがこの映画のそれはどうだ？
ヒリヒリする、腹の底にドス黒いものが溜まっていく。
金持ちの家族は何も悪くないし、とても良い人達である。
けれど、なんで憎々しく思えてしまうのか....
笑いに紛れて黒い黒い痛み、どうしても生まれてしまう格差社会の歪み、それに対する怒り、人間のどうしようもなさ、を巧妙に描く。
さすがポン・ジュノ監督、只者ではない。
ただこの作品、観返したいかと問われれば、観たくないと答える。
うん、自分からまた観ようとは思わない。傑作だけどね。
