【亀と兎】
「ねこよんぶんのよん」という作品がある。上田監督が、「カメラを止めるな!」で成功する前に、この「イソップの思うツボ」と同じ[監督三人]で撮った作品だ。
そんな彼らが、次に挑んだのは、いわゆる「イソップ物語」に、ラブストーリー要素を加えた作品だった。
……のだが、中身は途中から"ガラッと変わる"作品になっている。……となると、「なんだ、カメラを止めるなと同じじゃん!」という声も上がるだろう。
そうかもしれない…。だがそうではない…。
"初心者のトライアスロン"を例えてみるといい。地味なようでキツい水泳→すぶ濡れの状態で自転車でいきなり疾走→自転車でカチカチの足でラストは、マラソン
…とこのような感じで、物語は進んで行く。
となると、この中で"亀"・"兎"・そして途中から割り込んできた"犬"。どちらが勝つのであろう。
これからご覧になる方は、とりあえず「カメラを止めるな!」を少しだけ"忘れて"、鑑賞してもらいたいです。ある程度は留めて構いませんが、本作は"大部分が別の作風"になっています。
是非とも、新たな気持ちで…。
未知の世界に踏み込むような気持ちで、彼らの新たな挑戦を、ご鑑賞下さい。