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るろうに剣心 最終章 The Finalのnnnのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

るろうに剣心ついに人誅編を実写化。伝説の最後編で完結と思っていたが、まさかの実写化で楽しみにしていた。

期待を上げすぎていた、というのが素直な感想だが、ドラマを最小限に抑えて、アクションに全振りしたるろ剣、という位置付け。今作の敵である縁は原作通りに縁であって、台詞の重さや筋肉が体全身に張り巡らされたビジュアルなど素晴らしい。アクションは手汗握る縁との決戦だけでなく、複数の雑魚敵を殴り倒している無双ゲームのようなアクションは相変わらず凄かった。

短い時間の中で、原作に登場する6人の縁の部下は最低限出して、上手く剣心サイドと戦わせているのは良かった。勿論、掘り下げは足りていないし、一部弱すぎる(八目など)のも仕方ない。伝説の最後編の10本刀よりはマシだった、という意味である。

悪かった点としては、人誅のストーリーという意味では期待より低かった。過去編を別枠にしたことで、何とも縁の動機がfinalだけでは弱い。原作勢としては、剣心の廃人シーンがないので、絶望感がとても薄く、薫が攫われた意味もない、と心にうつものがなかった。beginningを先に持ってくるべきでは、と公開前から思っていたが、やはりその通り。
あとは仕方ないかもしれないが、既視感が強い。東京無差別放火は京都大火、殺陣シーンは今までので見たことあり、シシオ擬き、など。

個人的には縁がシシオより弱そうに描かれてるのが納得いかない。原作最強のキャラゆえに、龍鳴閃などの裏技を使ったのでは。原作では一度完全に剣心は負けているはずで、その強者感がない。

るろ剣はやはり最初の作品が一番衝撃的で良かった。続編はマンネリとなってしまうのはやむ無しとは思うが、ストーリーがついてこないのは脚本の力不足。役者とアクションは最高峰だと思うので、伝説の最後編同様の感想である。シシオの強さがない分、伝説の最後編よりはやや低めの評価としたが、ほぼ同水準。とにかくバトルが見たい人にはオススメだ。
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