あーぁ

Dementia 13(原題)のあーぁのレビュー・感想・評価

Dementia 13(原題)(2017年製作の映画)
3.6
そんな馬鹿な!殺人鬼さんもおったまげ!

真実はいつも一つ!、、、じゃなかったのな。


フランシス・フォード・コッポラの古城ゴシックホラーの『ディメンシャ13』をリチャード・ラメイ監督によりリメイクした本作。

一応以前予習したからすんなり入り込めたけどストーリーはオリジナルとほぼ同じ、、、と思ってたらまさかのツイストになかなかインディーズ作品にしては良きリメイクではなかろうか?


とある資産家の古城。幼くして湖で溺死した娘キャスリーンの命日に集まったハロラン家の親族達。義母の遺産を目的に次男のジョンと結婚したルイーズは親族達が集まる前に夫のジョンを殺し湖に沈める。

イソイソと知らぬ存ぜぬで親族達とやりくりするルイーズだったがマスクをつけた謎の殺人鬼さんに斧で早々にチマツーリ。

そんなのっぴきならない追悼式は娘キャスリーンの死が事故ではなかったかもしれないという事から次第に怪訝なムードになり、不可解な怪奇現象と謎の殺人鬼、そして巷のギャングどもも古城に紛れ込み古城は大パニック!

果たして殺人鬼は誰で怪奇現象は溺れ死んだキャスリーンの幽霊の仕業なのか?


遺産と娘の死を巡る家族の醜い争いと斧を持った殺人鬼が次々と親族達を切り刻んで行くというコッポラ監督のヘッポコスラッシャーを現代風にアレンジし、ラメイ監督風のひねりを効かせた佳作リメイクになっている。


今作ではコッポラ監督のオリジナルの不気味で古風なゴシックさを殆ど排除し、何処からともなく聴こえる少女の笑い声、不気味な人形達、怪奇現象、殺人鬼、ギャングという脅威を詰めに詰め込んだビックリ系ホラーに仕上げている点に尽きる。

特に人形さん達が不気味でオリジナルでも存在感バリバリだったけどかなり活躍を見せてくれた点は良かったね。
若干安っぽさはあり、ホラーギミックを多用しているのでこれを上手くまとめれるんか思ったけど強引に最後でまとめて来る粗さはやっぱり目立ったかなぁ

ともあれオリジナルよりはかなり見やすく色んな展開と二転三転のツイストがあるのは普通に楽しめるので個人的には良きリメイクでした!
あーぁ

あーぁ