基本的にアクの強い奴しか出て来ない上に映像や音楽もかなりパンチが利いていて、そして何より結構な下ネタの嵐(PG12は伊達じゃない)なのに
観終わった後にはやたらと爽やかな気持ちになれる不思議な青春映画。
ストーリーを平たく言えば真面目に頑張ってきた優等生(但し性格のクセはすごい)が
卒業前にハメを外して…ってやつなんですけども
その過程でいろいろな関係性が変化していくのが一番の見どころ。
人間誰しも、他人のことは良くも悪くも好き勝手に想像して好き勝手に人物像を作り上げて、そんで好き勝手に惹かれたり引いたりするもので
それは例えばお互い理解し合っている筈の親友同士だって例外ではない。
でもそんなギャップをちょっとずつ埋め合うのは大切だし楽しいことで、そうして人は親しくなっていくのだなぁと。
そういうところの描き方が非常に素晴らしかったです。
ともすれば結構説教臭いテーマにだってなりかねないところですが
あくまでコメディのノリをきっちり維持したままってのも良いポイント。
ここまで書いてきてふと
趣味つながりの他校の友達とはワイワイキャッキャ出来ていたのに
同じ学校・同じクラスの人達とは壁を作ってしまって全然仲良く出来なかったなぁ〜なんて、そんな自分の高校生時代を思い出しました。
そういう意味では高校時代に観たかったわコレ。
