イーグル

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのイーグルのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【見た後、世界が煌めいてみえる】
2020年暫定1位映画。

■あらすじ
カースト下位のモリーとエイミーが卒業式前夜のパーティに勇気を出して行くお話。

「パーティー」っていう副題だけ見て「よくあるプロムパーティーどたばた系か?」と思って積極的に見に行かなかったけど、ぜんぜん違った。
絶対これは映画館で見たほうが良かった映画なので、ギリギリ上映中に見れて良かったな。
応援上映したい。

■フラットな価値観がとても「今」っぽい
卒業前に好きなあの子を落とそうぜ!っていう下ネタありなドタバタ映画。
男性主人公ではよく見たこのスキームを女性の下ネタありなのがまずとっても新鮮!
でも、それでいいと思う。女性だけ下ネタ禁止するのも良く分からないし、この年齢だったらああいう事に興味もって当たり前だと思う。
同性愛が変にハイライトされず、ただ普通の恋愛として描かれるのめちゃくちゃ良かった。
モリーもエイミーに対して同性愛だからという、遠慮がなさすぎる質問ぶつけまくってて笑ってしまった。モリーそういう所好き!
エイミーの相手の女の子、最初男の子だと思ったんだけどめーーーーっちゃくちゃかわいい女の子だった。これは強い。
いろんな価値観の子が当たり前のようにいて、それに特別フォーカスされないのに「誰もが主人公」なのがすごい。

■私は努力してきただけの人間?
トイレのシーン、社会人ん年目の努力型の私、胸が締め付けられるほど共感できた。
周囲より劣っていると感じるモリー。
それを認めたくなくて「誰よりも努力をしていい大学に入る」事だけが唯一の救いだったのに、それすらも他者に奪われてしまう。
遊び人だと思ってた男が自分より優れてるGoogle勤務が決定してるなんて、発狂するよね、普通に。笑
そしてモリーの叫びはカースト下部全員の叫びだと思う。

■プール(妄想)と現実
結果「でしょうね!!」だったんだけど、プールと水上の映像対比がすごく美しくて最高だった。
プールで泳ぐエイミーが美しすぎて…。。
遊びなれてる異性にいい感じにかわされるの、若い頃あるある。
モリーも大変けなげで見ていて心が痛くなると同時にとっても表情がかわいいですねモリー。

憧れの対象に対して意識してしまう甘酸っぱさと、はじめての夜遊びのパチパチした刺激が詰まりすぎてとても好きなシーン。
選んでるシーンがカラオケやプールに飛び込み、テーブルゲームとまた可愛いチョイスなのがモリー&エイミーを現してて良い。
そんな事でドキドキしちゃうのか~っていうのがとっても可愛いのですれた大人にこそ見て欲しい。

■卒業式のモリーの答辞、最高
車で乗り付けてくるところ、ショール巻きながら降りてくるのかっこよすぎん?笑

答辞(ウロ
「私はたくさん学ばなければならない。
私は皆を怖がってた。
だから、攻撃してた。
今はちゃんと見れたから怖くない。
みんな素敵でいて。」
自分自身のコンプレックスに蓋をして他人を攻撃していた、という謝罪。
その後に他人を理解して認める所まで!!!!!!!!

1日でこんなに成長できるのか。
コンプレックスを軽々と乗り越え、自分の足りない所を見つけられるモリー、知的さを感じてとても魅力的だった。
全般的にモリーかっこよすぎなんだよなぁ…。好きしかない。
きちんと、過去の自分が弱かった事を大勢の前で話すところ、痺れる程かっこいいですね。頭も良いし、人とわかりあえたし、より良い知事になるよ。(母目線

■勇気を出してトライすればそれでALLOK!
勇気を出したモリーとエイミー。結局二人の恋は叶わなかったんだけど、2人は「勇気を出して決めた事をやる」事を最後まで諦めなかった。
残念な結果になっても、やった後の2人、とても達成感に溢れててみているこちらも笑顔になれた!
私なんて…と傷つくことを恐れずにやりたいことをやってみること、シンプルにそれが大事なんだなってことを教えてくれる。
その結果、得られる成果が成功とか失敗とかそんなチープなものじゃなくてもっと大きなものなんだって事を二人に教えてもらえる。

■モリーとエイミーかわいすぎ
登場人物、みんなかわいいんですけど、中でもモリーのなんとも言えない表情ふくめ、最高に好き!!
モリーみたいな友達ほしすぎる

見終えた後、とっっっても世界がキラキラして見えた。
「最高!パンケーキ食べにいこ!」
イーグル

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