ジャージャー

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのジャージャーのレビュー・感想・評価

3.6
少し前に鑑賞。
オリヴィアワイルド初監督作。

スコア高いし実際楽しかったけど、序盤から抱いた違和感は最後まで拭いきれなかった。フィルマークスのレビューを観て、本作に乗れなかった人が一定数いるということが分かり、少し安心した。
オープニング、主演二人が出会ってすぐ勃発する変テコダンスバトルが可愛すぎたので、この映画信頼できる!と早まって確信してしまったのだが、感情を置き去りにしたまま目まぐるしいテンポと密度でグングン展開するという語り口で無理やりにでも楽しい映画に仕上げているというあまり良くない印象が抱くようになった。オックスフォード合格やらマイクロソフト内定やらの件が出てくる序盤の便所シーンからそのような不信感が募っていった。
モリー役のビーニー・フェルドスタインのコメディアンヌぷりは破壊力抜群で今後も活躍してほしいけど、モリーという人物の孤独や閉塞感、それを克服した上でのラストのスピーチに至る過程に切実さと説得力を自分は感じられなかった。その理由はあまり言語化できてないのだけど。陽キャの作る陰キャムービーというか…どことなくLDH的なノリを感じる。
そのような理由で彼女が主な軸として進行する後半部までは楽しいけど…という物足りなさを感じていた。終盤のパーティで、もう一人の主役であるケイトリン・デヴァー演じるエイミーに軸が移り、彼女が想いを寄せる女の子へプールの水面下から接近、その後のモリーとのワンカットの口論シーンはこの映画の数少ない救い。その後の着地は… なんだかこの映画の世界は現実よりも優し過ぎるし単純化し過ぎているのではと、友人関係の問題で孤独を感じ続けた高校生でもあった自分はそう感じてしまった。。

『スーパーバッド童貞ウォーズ』には遠く及ばず。ビーニー・フェルドスタイン、ジョナ・ヒルに似てると思ったら妹だった。鈴木福Lv100がいた。