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ハロー、アゲインのarchのレビュー・感想・評価

ハロー、アゲイン(2014年製作の映画)
5.0
母の墓参りにきた青年は墓に話しかける不思議な女性と出会う…という話で喪失との向き合い方についての物語になっている。
この作品では三つの向き合い方が提示されていて、父は昔を懐かしむように古い家族ビデオを懐かしむように見る。息子はまだその喪失を受け入れられず、正装して墓参りをする。その表情は父とは正反対に苦しそう。そして出会うことになったインド人の女性はまるでまだ生きているかのようにお喋りをする。こちらも息子とは対称的に、とても楽観的な様子。
ここで二人は会話をし、喪失との向き合い方は何も悲しむだけじゃないことに息子は気づく。

そして最後に、最初は苛立ちしか無かった父の喪失との向き合い方を理解することになる。
遺族の再生を非常にユーモラスで未来を感じさせるものとして描いて見せた。
ラストの「Bay of Pig」も凄く良い。非常に出来のいい短編です。
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