このレビューはネタバレを含みます
1984年に実際に起こった「グリコ森永事件」をモチーフに、事件の際にあった「子供の声」にピックアップした作品。
もちろん、フィクションなので会社名や新聞社(なぜか中之島の大阪市庁)に変えてますが、途中までは結構事実に忠実に。
ネタばれになるので、あまり書けませんけど、主人公が有るものを見つけて、愕然となり、その真実を追いかける。
ほぼ同時に新聞記者が昔の事件を掘り起し、別角度から事件の核心に。
そして、二人は必然的に・・。
この事件、結構私の身の回りで起きていて、グリコの社長が監禁された淀川の摂津の倉庫は友達の家の近くだったり、仕事場の近くにハウス食品の大阪本社があったり。
そんな事を思い出して、懐かしいやらなんやらで、グイグイ物語に入って。
グリコ犯が、お金を一銭も取れてないのも、裏取り引きで会社側が渡していたとか、株取り引きが狙いだったとか。
そんな話も当時からありましたね。
ラストのまとめ方に若干不満が(説明過多)ありますが、(フィクションならある程度うやむやでも)終わり方がハッピーエンドも「有り」ですかね。