くまこ

罪の声のくまこのネタバレレビュー・内容・結末

罪の声(2020年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

阿久津と曽根俊也が出会ってからの、
点と点が一気に繋がっていくスピード感がよかった。
ラストにかけての展開と真相はまったく予想できなかった。早く家に帰りたいの伏線すごい。

阿久津と曽根俊也の車中のシーン
「優しい奥さんですね」
と言うのだと思ったら、
阿久津は「厳しいですね」と言うから、
そう捉えるのかぁと不意をつかれたところ、曽根俊也がしっかりと
「優しいです」と言っていて安心した。
あたたかいシーンだった。


過去を掘り出して何の意義があるのか、分からなかった2人だけど、あのとき電話がかかっていなければ聡一郎は死んでいただろうし、聡一郎とお母さんが再び会える日も来なかっただろうから、少なくとも聡一郎のことは救えたんじゃなかろうか。
あのテープの音源で、抱き合って涙を流すシーンは本当に皮肉だった……。
でも残酷な真実だけではなくて救いも描かれていてよかった。


阿久津にもちゃんとこの事件をきっかけにしたストーリーがあって、曽根家がテーラーっていうのも、ひとつひとつの設定がすべて良きでした。


それにしても半目の男怖すぎた。
あ、このまま轢かれちゃえ〜っていう殺し方あまりにも怖い。
MIU404を観たばかりなこともあって、裏社会とは決してつながりを持ってはいけないことをまたひしひしと痛感……。


ー余談ー
・子役聡一郎、星野源に激似では
・川口覚、だれかに似てる…
・橋本じゅん良き
・松重さんも毎度良き
・野木さん作品、キャスト被りかなり多いけど野木さん希望なのかな。
・星野源歩き方ペンギンみたい笑(聡一郎に会いに行くシーン)
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