罪の声のイチャラブのネタバレレビュー・内容・結末

記者と仕立屋のコンビがグリコ森永事件の謎を追う(有名なキツネ目の男とか)話。脅迫テープの声に使われた子どもたちのその後を描く着目点が面白いと思った。
地道な捜査で真実を追う刑事物や推理物の面白さがある一方、主軸は親の犯した犯罪のせいで人生を壊されてしまった子どもたちの話だからめちゃくちゃ重いし救いもない。
でも下手に救いがあるよりコッチの方がいいと思う。冤罪とか被害者遺族とか加害者遺族とか、時間が巻き戻せない以上何をしても救われることのない人たちが現実に沢山いるから。
一瞬の過ちが、たった一度自分の犯した犯罪がこれほど長きにわたって子孫や家族や沢山の人を苦しめ続ける事になるんだ…という事をまざまざと見せつけられる映画でした。