彼女が歌う場所は、たとえ教会じゃなくても、聖域になるんだろう。
それぐらい圧倒的パフォーマンス。
イエスについて歌っているけど、完全に神がそこにいる感じがする。日常、普段からそこにいるんだろうが、それがより鮮明にはっきりと、目には見えなくてもはっきりと見えるぐらいの純度でそこにある。
感想のなかに、心地よすぎて眠りそうになった、ってあったけど、わかる。おれも寝そうになった。というか寝たかった。
憎しみや怒りなどの負のエネルギーは、どこか抑えつけた、孤独な、相手とか周りの空間との分断を感じさせる自分だけのエネルギーになるけど、この映画で目一杯喜びを表現してる人たちを観て、喜びや楽しさは周りとの調和を生むし、無限に広がって、拡散しているエネルギーを感じた。こんな場所が世界に増えれば増えるほど、世界はきっと平和になると信じられるような時間でした。
芸術の美しさっていうのは、基本的には生の肯定にあるとおれは思ってるけど、そのことをより深く感じられました。