あおい

ストックホルム・ケースのあおいのレビュー・感想・評価

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)
3.4
拒みながらも、惹かれていく…

誘拐された人が誘拐犯に親近感を抱いてしまう、ストックホルム症候群の元になった話をベースにした映画。

古臭いアメリカ人の格好をした、イーサン・ホークとマーク・ストロングがダサくて、そんで中身は意外と良いやつで、れっきとした犯罪やけど、どこか緊張感の無い立て篭もり劇が新鮮。

ノオミ・ラパスも、徐々に犯人に惹かれていく様を上手に演じていて、イーサン・ホークとの絡みはどこかロマンチックでした。新しいラブストーリーの形というか、実際の事件ではどういう感じやったのかすごく気になります。

その一方で、今回みたいな優しい犯人やったから良かっただけで、凶暴なやつなら一溜まりもないやろうし、ストックホルム症候群がどういう状況下で起きるのかなんかも気になりましたね。

50年くらい前なので、セキュリティもガバいし、警察の捜査もかなり杜撰な場面があり、今やったら絶対成功しないようか犯行でしょうが、これが初めてテレビ中継された事件というのは驚き。

2020年劇場観賞75作目
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