ピンフまんがん

ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

3.6
この映画を見て感覚的に「野生のエルザ」と似たようなテーマの映画であると感じた。狂暴なライオンが人間に懐いていくのも奇跡的だし実際にどうなんだろうという研究もされている。日本でも熊を面倒見ていたお爺さんが殺されたというニュースもあったばかり。しかしそれよりもこの作品のテーマは南アフリカでいまだに行われている「トロフィーハンティング」についての事であることが明確であった。作品を見た後にこれがどういうことなのかググっていただければこの映画の全容がわかるでしょう。どうにも道徳的に突っ込みどころもあったし無理筋のシナリオもあるにはあったけど、製作者のしっかりとした主張がわかる良作でもあったし、南アフリカの実態やその地域でもわからないと意味が分かりにくいところもあるがそれもまた一考でむしろ興味をそそるものになっていた。実際に年数をかけて実際の動物を撮り続けたその愛情が映画の中でもよく表れていた。
最後のシーンに出てくる、あのルールを分ける境界線が日本では非現実的に見えて興味深かった。