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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のAbeCinemaTVのレビュー・感想・評価

4.2
面白い面白くないというより、むずかった。
意味を考えるのに時間がかかります..
雰囲気としては、今までのウェス作品の方が好きでした。
今回は本当に映画オタクな感じが前面にでてたかな。いままでゆうてわかりやすいドラマだったと思うんだけど(特に多いのが親との和解、兄弟の和解)、今回あんまりそこも見当たらなかったような。

僕の最大の反省点はああいうエピソードがいくつかある映画だと思ってなくて、あの豪華キャストが一個のストーリーで出てくると思ったら違ったっていうガッカリ感が一番大きいかもしれない。また期待感も変わってたかもしれない。1日の終わりに見に行ったのも良くなかったかな。情報量すごいから。

クリストフヴァルツもちょっともったいなかったかな。個人的に。大好きなので。ウェス映画ってルックスが変化球なだけで、中身は割と直球だと思ってたんだけど、今回中身も変化球だなあと。ウェス的なのがはわかるんだけど、並べる意味がまだ掴みきれてない。一個の映画としてどう成立させようとしてるんだろうっていう。ロイヤルテネンバウムスとかマジで普通の映画に思えてきた。あと白黒が多いのもちょっと残念、ウェス映画の色使いが好きみたいなところもあったから。雑誌を映画化したものというのは確かにわかるんですが、映画期待していってるからそりゃ面食らうじゃん?モノクロにしては黒が弱かった。だからちょっと弱いんですよウェス映画にしては、視覚的刺激が。これはおそらくカラーで撮ったものをモノクロにしているからですね。

あとあんまりアニメのカーチェイスもグランブダペストホテルのソリチェイスほどのワクワク感がなかった。タンタンの冒険みたいなタッチのアニメで。初恋のカーチェイスが急にアニメになった時に興醒めした感覚に近かった。ウェス好きにはたまらなかったと思います。

私はもう一回見ないとダメかなあ。
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