してちゃん

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のしてちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
リアルタイムで内容を全て理解して楽しむのはぼくには難しかったです^_^
何度も見て、置いていかれたところはノートとりながらじっくり潰してゆっくりと理解を深めていきたいと思いました。
絵作り、間の取り方、会話のセンス、雑誌仕立ての映像デザイン、どれもこれも大好物で、つくづくウェスが好きだと思い知りました。
ぼくがもっと賢くて人文知を備え、作り手のペースで描かれた価値をなんなく理解できれば、スコアはもっと高いはず。
自分の足りなさで減点せざるを得ないという酷いレビュアー。ごめんなさい。

雑誌仕立てもあって、いつにも増して画面がグラフィカルで凝っていた。とても美しかった。このひとはやり過ぎて下品になるということがなく、どんどん過去を超えていって、表現の可能性を拡張していって、世界に美の総量を増やしていってくれる。
気づきにくいけど、こういう人が世の中の土台を支えてくれているように思います。土台が傾いては、どんな政体や技術が乗ってもザザー、グシャ、ですもの。