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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のliamのレビュー・感想・評価

3.8

監督は「犬ヶ島」のウェス・アンダーソン。出演は「クライム・ゲーム」のベニチオ・デル・トロ、「ノマドランド」のフランシス・マクドーマンド、「クリーン ある殺し屋の献身」のエイドリアン・ブロディ、「DUNE/デューン 砂の惑星」のティモシー・シャラメなど。

20世紀フランスのとある街には、雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の編集部があり、個性的な人々が集まっていた。国際問題はもとより、アートやファッション、美食などのユニークな記事で雑誌は人気があった。だが、ある日仕事中に編集長が急死し、彼の遺言により、フレンチ・ディスパッチ誌の廃刊が決定したため、編集者や記者たちは最終号を発行する。

フランス映画が大好きなウェス・アンダーソン監督が作る、フランスを舞台にした作品。またフレンチ・ディスパッチ誌は、監督が大好きなニューヨーカーをモデルにしている。監督はニューヨーカーの映画を作りたかったと言っていたとおり、この作品は監督の好きな内容で溢れている。

とにかくレトロチックな画面が美しい。美術、衣装とこだわりが凄くて画面に目を奪われた。
シンメトリーの統一された構図や、独特の色彩など監督のファンにはたまらない作品になっている。

出演者がとにかく豪華。監督が織り成すこの作品を、豪華な出演者達が彩っている。アンソロジー形式になっている今作だが、どこを取っても面白い内容になっている。

ウェス・アンダーソン監督の前作「犬ヶ島」は元々この中のエピソードの1つにする予定だったが、アイデアが膨らんだため1つの映画になったんだとか。

個人的に1番好きなのは美術のエピソード。

ウェス・アンダーソン監督の愛が詰まった映画。
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