やや

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のややのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

同監督作品の『グランドブダペストホテル』が色彩を含めた画面作りがとても印象的で美しく好きだったので、こちらは水色や黄色基調の画面になるのかしらと期待して視聴。
オープニングに喜んでいたら、その後ほぼモノクロで進行するのが正直残念だった。
演出とはわかっているし、モノクロでも画面作りは面白いのだけど、ブダペストホテルとはまた違った可愛らしい色合いを堪能したかった気持ちは大きい。

そして字幕があまりに早く情報量も多かったので脳がなかなか追いつかなかった。
視聴後、ネットであらゆる解説を読んでなお、理解がむずかしい。笑
オムニバス形式だと最初から知っていたらまた少しは違っていたのかな。解説付きで観たいと思ったけれど、解説を挟む余地のないくらい速いスピードで進むから結局見返すなり後から理解するしかなかったか。

どのストーリーも途中は良かったけれどオチがうーん…
思えばブダペストホテルもオチにうーん?となった記憶。

雑誌の映像化、モノクロとカラー、アスペクト比の使い分け、極力動かさずに魅せるカメラワーク、アニメーションの導入、など挑戦的で楽しい映画だとは思う。
…のだけど、絶対好きだとわかっているからこそ、全編カラーで観たかったなぁぁ…
やや

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