ノラネコの呑んで観るシネマ

思い、思われ、ふり、ふられのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

3.9
アニメーション版。
基本的には実写版と同じ話で、すれ違いがもたらす面倒臭い四角関係に陥った四人の高校生の物語だが、アプローチはだいぶ異なる。
実写版では群像劇から始まり、浜辺美波のワントップとなり、彼女の内面の掘り下げで物語が閉じられる。
対してこちらは尺も短く、四人の描き方がほぼ均等。
その分、登場人物のそれぞれの葛藤もさほど深くは描かれていなくて、絵柄の印象もあるのだろうが、わりと幼い感じ。
終盤の展開も実写版と若干違い、たぶん原作漫画にはこちらが近いのかな?
同じ話ではあるものの、アニメーション版の方が、恋の捉え方が楽天的、というか理想主義的で、ターゲット年齢がやや低い印象だ。
恋に恋する中学生くらいの時に観たら、結構キュンキュンするんだろうな。