課長とヒロシ

見えない目撃者の課長とヒロシのレビュー・感想・評価

見えない目撃者(2019年製作の映画)
3.9
ヒロシ(以下ヒ):2014年の韓国映画「ブラインド」の日本リメイク版、この作品は中国リメイク版もありまして、それぞれプロットは同じですが因果関係がそれぞれちょっとずつ違うのが面白かったりします。(笑)

課長(以下課):ストーリーはさすが韓国映画って感じで、意外性のある展開ながらもきっちりリアリティを練り上げてて秀逸なんだが、日本版で追加された主人公の設定が絶妙な伏線になっていて、ラストの展開は日本版が一番良いんじゃないかと思うぞ

ヒ:警察学校を首席で卒業し、将来を嘱望されていた主人公は、配属される直前に起こした交通事故によって視力を失ってしまう、警察官になる夢を諦め、テープ起こしの仕事をしていた彼女が、ある日若い女性を狙った連続誘拐殺人事件の現場に遭遇し、、という物語です

課:視覚障がい者ということで、もっと弱々しい主人公を周囲が助けてといった感じかと思ったが、さすが警察学校を首席で卒業しただけあって、目が見えないハンデを感じさせない捜査力で犯人を追い詰めていくのが痛快だったな

ヒ:吉岡里帆さんの過去のトラウマを抱えながらも、少女を救おうと必死になる演技も良かったですし、偶然同じ現場を目撃したことで捜査に協力する高杉真宙さんや、誰も話を聞かないなか、唯一捜査に協力する田口トモロヲさん扮する定年間近の刑事役も良かったですね!

課:日本映画には珍しくR15指定でグロ描写も多いんだが、そこが逆に緊迫感を増長させていて、良くある日本産ミステリーと一線を課した仕上がりになってるのも良いよな!後半は少し冗長に感じるが、ラストの伏線回収がキレイに決まってるので、スッキリした視聴感で終われるぞ!

ヒ:ですねー。犯人の行動とか疑問が残るシーンもありますが、全体的に良くまとまった、良い意味で日本映画らしくないミステリーです!オススメですよ!

ストーリー 4
キャラクター4
世界観   4
演出・演技 4
音楽    3
可愛いよね~、パル!(犬)度99
課長とヒロシ

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