109mania

見えない目撃者の109maniaのレビュー・感想・評価

見えない目撃者(2019年製作の映画)
2.5
伏線が次々に回収され謎が解けていく様子は小気味良かった。。。途中まで。
親の愛情に飢え、投げやり感のある性格だった春馬が、次第に誰かの役に立ちたいと思うようになっていく姿も、なんか愛おしい気がした。。。途中まで。
視力を失ったなつめが、視力以外の感覚を研ぎ澄ませ、健常者をしのぐ洞察力で謎解きを進める姿もカッコよかった。。。途中まで。

なぜ途中までか。私の中で答えは明確。それは「やり過ぎ」感。クイズ番組でMCがヒントを出して盛り上げるのは演出として、ありだが、ヒントの出し方がやり過ぎだったり、しつこかったりするとウンザリする。わざと答えを間違えたりして盛り上げるのも、同様。いわばそんな感じの印象。作風は一貫していたと思うのだが、途中で見る側のリミッターが振り切れたというか。堪忍袋の緒が切れたというか。腹が立ってきたというか。

突っ込みどころ満載だからダメというつもりはさらさらないが、コメディでもないのにやりすぎると、バカにされている感情になる、というのは一つの発見だ。
シナリオはいいと思う。役者も悪くない。残忍な描写にR15でいく覚悟も感じた。いいところと、悪いところが両方際立つ、稀有な映画だった。
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