kirito

パリに見出されたピアニストのkiritoのレビュー・感想・評価

3.6
【這い上がれるか?】

「この指で、未来を拓く」

悪友とつるみ窃盗事件を起こしていた主人公。
彼の趣味は警察の目を盗んで駅のピアノを弾くことだった…

主人公の二重の儚げな顔がこの映画の設定と絶妙にマッチしている。

先生が彼の才能を(少し)過大にも評価してくれるのに、なぜか本人がそこまで乗り気じゃない。
それは貧困生活の自分と家族への想い。
音楽は結局は金持ちの娯楽なのか?
とはいえ、後半に向けて兄弟・母親との絡みがもう少しあったらよかったかも。

当初が反抗的すぎる主人公なので、後半のまとめ方が少し急すぎる気がするが、105分に収めた以上は仕方ない部分か。

この映画の恋愛パートは効果的。
彼女との関係も全ての感情としてピアノの演奏にのっけている。


先生とケバブ🥙食べるシーンよかった。

2020.4.27
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