ぬーこ

はちどりのぬーこのネタバレレビュー・内容・結末

はちどり(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

監督・脚本 キム・ボラ
舞台 1994の韓国🇰🇷

しんどかった。
芦田愛菜ちゃん似のこの可愛らしい少女が背負される人生は辛い。
唯一で最高の理解者のヨンジ先生。それすらも失って。でもラストの描き方を観ていると、私たちが思うよりも彼女は強く、当人からしたらそれほど可哀想ってわけじゃないよと現実を受け入れている気がした。

総じて男はほぼ無能で味方になってくれない。
父は不倫して、母に電球ぶつけられてからは大人しくなる。手術にも途中から積極的になる。
兄は勉強のストレスを妹にぶつける弱いやつ。泣く。泣いたからといってそれは妹が助かって嬉しかったのではなく外的なストレスに耐えられない人間というだけじゃないのかと邪推する。
彼氏は意思が弱くすぐ裏切る。味方なのはかかりつけ医の先生くらい。

この家族はお金持ちなのか貧乏なのかわからなかった。団地住まいで切り餅屋、3人の子供。苦労してそうにも見えるが、一流の大学に入れるため塾や書道に通わせたり。これが韓国の一般家庭だったのか。

ポケベルで愛の言葉伝えるの良いな。数字を介することで暗号みたいで好き。

先生もソウル大学に行ってるのにちっとも幸せそうじゃない。でも父さんや先生はソウル大に行けという。大学に行けないとどこかの家政婦になるしかないと話す生徒。

先生に赤と黒(スタンダール)を貸す。階級闘争の話。

○人物
ウニ 主人公
姉  志望校に落ち、始終夜遊び
兄  良い高校を目指す、暴力を振るう
父  切り餅屋を経営、父権主義
母  大学に行けなかったことを後悔
叔父(母の兄) 
夜中に訪ねてくるなど奇怪な行動。のちに自殺。

○シーン
先生がお見舞いに来て励ます
次、殴られたら真っ向から立ち向かいなさい

○セリフ
カラオケの代わりにソウル大学だー!

顔が歪んでも愛してくれる?
→大丈夫、心配はない
→、、、
歪んでも愛してるって言わない、意気地なしの彼氏。

私のしこり、どこ?
捨てたわよ

ウニちゃんは時々、自分勝手!
一瞬、戸惑う。えっ、みんなの方がそうじゃん。でもそうなのかな。


2021.47
ぬーこ

ぬーこ