『知り合いの中で、本心まで知ってるのは何人?』
静かな映画。
だから、機微を感じ取れる作品だった。
気まずいシーンのノーカットが多かった。
寂しさを抱えているウニ。
板挟みの日常を気を遣いながら、じっと耐えながら生きている。
周りの声は鮮明に聴こえてくるのに、自分の声は誰にも届かない。
ヨンジ先生だけが本心を出せる人なのかもしれない。
二人だけが左利きだったのも関係あるのかな。
大人が「恥ずかしいから」っていう周りの目ありきで嫌がっているのが、子供にとって苦しいことなんだろう。
後半でウニが音楽聴きながら飛び跳ねるシーン。
ストレスの発散場所がウニにはないから、中学生なりの抵抗だったんだろうか。