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はちどりのumiのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.8
御守りみたいな映画だった。

ウニのこころの輪郭はまだとても柔らかくて、だからこそ綺麗な形にも、歪な形にもなるんだって、直感的に思った。

正直、真ん中あたりまであまり集中できないまま観ていたんだけど、最後の方はウニと共鳴するような感情移入をしてしまっていた。アメリカのティーン映画のように、ウニが感情を外に出すシーンはほとんどないのだけど、それでも感情の揺れがひしひしと伝わってくる。

劇伴を担当したマティアス・トンイシャが「映画『はちどり』の音楽を通じて、孤独と絶望のような感情と同時に恋に落ちている感じ、互いに矛盾する感情の間の相互作用を作りたいと思った」と語るように、本当にその通りに表現されていて、とても良かったな〜。
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