スローモーション男

はちどりのスローモーション男のレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
5.0
 多分、人生で何度も観ていく作品になる気がする。オールタイムベストのひとつ。

 孤独な主人公の恋、友情、家族、尊敬、すべてと向き合う素晴らしい映画。

 主人公の中学生ユニは学校に友達がいなく、家族も長男が受験期でイライラしていて父はすぐ怒鳴り母は相手にせず、姉も遊び呆ける。彼氏にもふられ後輩の友達とも別れる。誰もが経験する辛い青春。
 そんななか、通っている塾の先生と心を通じあい初めて愛してくれる人を見つけたが…

辛い状況の主人公が漫画が好きでずっと書いていたり、両親や先生など大人の都合で怒られたり苦しい展開が続きます。

誰からも愛されずおかしくなり始めた。ユニに小包が届きます。それは塾を辞めた先生からでした。

救われた彼女は最後、受け入れられない真実に直面しますが生きていくことにします。ですがまだ不安だらけでした。
ラストシーンの表情はしっかり生きていこうとしていましたが周りとちがう自分に戸惑っていたような表情が素晴らしかった。

「ウェイブス」や「カセットテープダイアリーズ」にも通じるテーマで素晴らしかったです。