圧倒的な正義感と行動力で女性警官の地位の向上に貢献したミヨン。時代は変わり一線を退いていたが、ひょんな事から仲の悪い義理の妹の警官のジへとアダルト動画サイトを利用した凶悪犯罪を捜査する事に。韓国製のコメディアクション。
日本で知名度のある少女時代のスヨンさんを、日本向けの宣伝文句では全面に出していましたが彼女は出番は多いですけど脇役で主役ではないです。
少女時代の全盛期に比べるとイメージが変わりましたね。それでも可愛いですけどね。
主演は韓国のベテラン実力派女優のラ・ミランさん。主に脇役として多くの映像作品に出演していますが、主演はこの作品が初めてだそうです。
確かにベテランだけに演技が非常に上手い！
そして女優としてよりもモデルとしての活躍が目立つイ・ソンギョンさん。
めっちゃ色白で小顔で本田翼さんに少し似ています。この２人のＷ主演という布陣。
デコボコ女性警官コンビの活躍を描くコメディアクションというのはアメリカ映画でよくある感じ。雰囲気的には一緒で笑える部分もありますが、そこに韓国で女性を狙った凶悪事件が多いというリアルな暗さを投影していて韓国映画らしい部分もちゃんとあります。
コメディの部分とシリアスな部分とのバランスが良い感じ。辻褄の合わない強引な展開もあるのですがそこはコメディアクションなのである程度は許してしまう。
爆発炎上銃撃戦など派手なアクションは控えめですが、カーチェイスは流石に韓国映画でスピード感が抜群で迫力がありました。
コントのようなコメディなアクションも面白い。ホテルのシーンなどベタな笑いも笑わせてもらいました。
まあ女性陣が特にソンギョンさんとスヨンさんが可愛い顔してお口が悪い悪い。お上品な映画が好みの方は合わないでしょうね。可愛い女性が暴言吐くのに萌えるＭ気質な方には堪らないんじゃないでしょうか(笑)
顔芸も皆さんお上手で笑う。下ネタもあるにはあるが、直球なアメリカンコメディとは違う感じでしたね。
ダメ夫がユン・サンヒョンさん、強力班のチーム長がソン・ドンイルさん、カメオ出演にハ・ジョンウさんと大物も名を連ねる。
特にユン・サンヒョンさんがこういううだつの上がらないダメ男な役を演じるのは珍しいなと思いました。名脇役の晴れの舞台をアシストする友情出演なのかな。あと悪党のボスが星野源さんに似てた(笑)
ネット社会の闇など事件が一筋縄ではいかない感じは上手く表現出来ていますが、ちょっと引っ張り過ぎな印象は受けました。
イヤなヤツだなぁと思っていた人が、良い人に早変わりはベタだけど熱い(笑)
女性がまだまだ活躍しにくいという韓国の警察の内情も描けていました。
長い間、韓国の映画やテレビドラマや演劇を支えて来た名脇役の初めての主演映画で本国では観客動員数１６２万人を突破して「パラサイト」よりも話題性があったそうです。
日本では知名度がない事が劇場未公開になってしまったようですが、強弱のバランスがとてもいい感じのバディムービーでスゴく楽しめました。
好評を受けて２０２０年に韓国ではドラマ版も放送されたようで、主要キャストが同じなら機会があれば観てみたい作品です。
まとめの一言
「へそで投げるバックドロップ」
