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燃ゆる女の肖像のネのネタバレレビュー・内容・結末

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

極力音楽が削ぎ落とされていることに、あとから気がついた。だからこそ波の音、筆がキャンバスを泳ぐ音もクリアで、ヴィアァルディの四季「夏」と、お祭りで歌われる歌のインパクトが残っていたのだ。そして最後のクラシックコンサートで強烈なリフレインが来る。ここのエロイーズの表情が、本当に、本当に堪らない。

二人が残してきた愛の証が、ラスト5分でこれでもかと回収される。
それは、望まない結婚という逃げられない現実が迫ってくる間の、ほんの束の間の出来事だけれど、決して夢でなかったことの証明だ。

わたしとあなたは対等で、あなたがわたしを観察しているとき、わたしもあなたを観察している、というシーンがとても印象的だった。
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