おひるね

燃ゆる女の肖像のおひるねのネタバレレビュー・内容・結末

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映像が美しかった。台詞が少ない映画なので、考える時間が多かった。静かな印象だった。だけどはっきり印象に残る。柔らかな光が美しく、音も綺麗だった。

きっとこの映画の2人のように愛し合う2人が時代や文化、政府のせいで別れざるを得なかった人たちが過去に少なくない人数いたのだろうなと思うと辛くやるせない気持ちになる…

自分的に一番刺さった描写は、2人が離れた後の「最初の再会」と「最後の再会」のシーン。現代のようにインターネットやSNSがあるわけじゃないから、人との出会いと別れの重さが今と全く違う。そのことを深々と感じた。絵の中でも28ページを開いているところ グッと来た。あの描写めちゃくちゃ良かったな…

使用人のソフィの中絶を2人がサポートする一連のシーンもすごくシスターフッドを感じて心強いもの、励まされるものがあった。しかし心身共に安全に中絶できる環境が現代でもまだ十分だと言えないことが歯痒い。1日早く改善されることを望んでる。
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