まうす

キーパー ある兵士の奇跡のまうすのネタバレレビュー・内容・結末

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

反ドイツ人感情があるのは当然だと思うし、ナチのユダヤ人迫害が他の何かとは比較できないくらい酷いことだったとは分かりつつ、知識もなく選択の余地も無かった1人の若いドイツ人に寄って集って罵詈雑言を浴びせるのは、あまりにも非人道的だなと思ってしまう。
でもそれって現代の感覚であり、ナチを知識でしかしらない日本人の感覚なんだろうなとも思う。

あの男の子、撃たれてたのか。
まああれを目の前にして何が出来るほど人間はできていない。
その代償として息子が事故死したと考えるのもまあ気持ちとしては分からなくないけど、欧米的発想というか、「たまたまだよ…」とやたら冷静に見てしまう。
奥さんは、周りの暴言から救った時と言い、子供が死んだ後と言い、ものをハッキリ言うし、だいぶ強い人ね。

憎むより許す方が難しいのはその通りだし、前に進むことも大事だし、そういうメッセージがある本も映画もたくさんあるけど、憎むのも前に進めないのも、段階として同じくらい大事なはずなので、あんまり急ぐな…とも思う。

バートに対して奥さん亡くなるの早いね。私が産まれる前に亡くなって、私が記憶のあるときに亡くなるバート。

どうでもいいが、首をやってるのに何度も立ち上がるのに「歓声」を挙げている観客もなかなかホラーだぞ……

ダドリーまた嫌な役やってる!と思ったら、ドイツに妻も子供も殺されてたのね。
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