このレビューはネタバレを含みます
重い映画でしたが素晴らしかったです。
胸を締め付けられるようなエピソードの連続ですが、うっすらと漂うユーモラスな雰囲気にケン・ローチらしさを感じました。
セブの言動にはイラッとさせられましたが彼を理解出来ない事がそのまま両親の心情を擬似体験していたのかもしれません。
そんな中、家族を繋ぎ止めようとするライザに感涙を禁じ得ません。
日本でもバンのスライドドアで指を切断したドライバーが治療もせず配達を続けた事がニュースになりました。
強盗に襲われて満身創痍で家族の心配を振り切って仕事に向かうリッキーの姿には狂気すら感じますが、狂っているのは彼ではなく社会なんだと思います。