「話をしたい。話さなくては…理解したい。」
たった一度のキスで気づいてしまった自分の本当の気持ち。
Fan's Voiceさんの試写会で鑑賞。
気づけば目で追ってしまい、姿を見ると自然に顔がほころんでしまうような自分の好きな相手。
その人がたまたま自分と同性だっただけのこと。
それなのに他人の目を気にして上手く話せなかったり、思いを伝えきれないのは切ないことだと感じる。
作中に「ラベルで物事を判断したくない」という台詞があった。
まさにそれはこの恋愛だけでなく、私たちの実生活においても同じことが言える。
人からどう思われるか?ということを考えると体裁を気にして保守的になりがちなのはよくあること。
それでも自分自身の殻を破って自分らしく生きている人を見ると、とても羨ましく思ってしまう。
そして、自分にできないことをしている人はあまりにもキラキラしすぎていて、悔しさのあまり逆に非難してしまったり。
素直に生きるのって、なんでこんなにも難しいんだろう。
美しい情景の数々に目を奪われ、素敵な音楽に心が震えた。
自分の気持ちに気づいて、がむしゃらに泳いだあのシーンとか。
縦の構図で綺麗に切り取られたところとか印象的だった。
少し覗き見してる気分になったけど(笑)
マティアスとマキシムの名前の意味も調べるときっと面白い気づきがあったりすると思う。
映画館の大きなスクリーンで再度鑑賞して、この世界観に酔いしれたい。