asuka

エンドロールのつづきのasukaのレビュー・感想・評価

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
3.6
監督の自伝的作品と聞くとなるほどなぁと思った。

映画との初めての出会い。
映画に対する恋焦がれるような気持ち。
これってすごくわかる気がする。

映画を作りたいのか、映画というものに携わりたいのか(映画館で働きたいのか)ちょっとブレてるように感じもしたけど、子どもってきっとそんなもんなんよなー。
恋したものに関われたら大満足!っていう。

人に裏切られ落ちぶれた者と、職を失った者。
彼らにとってきっとキラキラした眼を持つ少年の姿は、夢と希望に満ち溢れておりとても眩しかったと思う。
自分もそうだったけど「こんな田舎から出てやる!」と外へ飛び出してきた。
しかし、何かを学びたいとか好きっていう気持ちがあれば工夫次第でなんとかなるかもしれないし、新たな発見があるかもしれない。
それは都会へ出なければ習得できないってわけではないと思う。


全編通して、素敵な音楽と、美しいショットの数々、そして美味しそうなご飯に癒されまくった。
でも、個人的にあの犯罪をよしとする感覚がやっぱりだめなんだよね。
映画好きだからこそ、他の映画好きな人を困らせるのはどうなの?と思ってしまう。
自分だけが良ければ全て良し!とはならないでしょ。
asuka

asuka