しままつのJ

シチリアーノ 裏切りの美学のしままつのJのレビュー・感想・評価

3.0
コーザ・ノストラ、いわゆるシチリアマフィアの内部抗争・内部告発の実話を描いていたが、、マフィア映画お馴染みのドンパチは少なく、裁判のシーンなど淡々と進んでいく感じではあるが、マフィアの元祖といえるシチリアマフィアの実情がリアルに垣間見える。

マフィア、シチリア、コルレオーネ村、といえば『ゴッド・ファーザー』を連想させるが、この映画はゴッドファーザーのような面白さというより、ドキュメンタリーに近いように感じた。
イタリアマフィアにちょっと詳しくないと難しい内容でもある。

数々の映画で、マフィアといえばアメリカというイメージがあるかもしれないが、、アメリカマフィアを辿れば必ずイタリアがあり、シチリアがある。

マフィア撲滅を指揮した判事の殺害シーンは凄まじかった。半ばテロのよう。
そして主役のトンマーゾ・ブシェッタの壮絶な人生は見応えがあり、実話の醍醐味があった。

イタリア人の役者さんたちみんな迫真を演技で、ハリウッドに引けを取らない!!
主役のピエルフランチェスコ・ファヴィーノさん何か見たことあるな〜と思ったら『天使と悪魔』でローマ警察の刑事だった!笑
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