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シチリアーノ 裏切りの美学のkotaのレビュー・感想・評価

3.0
1980年代
シチリアマフィアの抗争が激化する中、一人の人物が司法取引したことにより大裁判へとつながった実話をベースにした作品

冒頭で大量のテキストであれこれ説明され、序盤で大量の名前をまぁまぁなスピードで流され、これはついていけないかもと思いましたw
が、しばらく観ていれば重要人物に絞り込まれていきますのでご安心ください
最初の名前はそれほど真剣に追わなくて大丈夫だった…

どこまでがリアルなのかは分からないけれど、とにかくバッタバッタ人が死にます
それはもう数字だけで表されるほどにバッタバッタ

組織への信頼を失って司法取引に応じたトンマーゾ・ブシェッタを中心に、裏切った者、裏切られた者、巻き込まれた人々が描かれていきます
この世界を理解することはないとおもうけれど、それぞれの中に「軸」があり、「筋」があり、それを貫いていく物語はなかなかに見応えがありました

2時間半という長尺
長さを感じないといえば嘘
でも異様に長く感じるほどではなかったかな

これは国民性なのか、日本人目線で見ると変におおらかなノリだったりとか、裁判の「対決」やヤジがもはやヤンチャなヤングのケンカみたいだったのも面白かったですw
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