Frengers

シチリアーノ 裏切りの美学のFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

周りをぐるぐる回る、動物と人間の重ね合わせ、柵越しのショットやテレビ画面による主体/客体の変遷があり、最後の発砲以外はまるで時間が止まってしまったかのように映るのが非常に面白い。歌の反復がより時間を際立たせる。だからこそ、時系列のバラしやタイポグラフィー的な演出はあまり意味をなしていないように感じた。後半の法廷劇も背景、出演者ともに動きが止まってしまうし、大会場でのスペクタクルな画以上の興奮は特にない。
ドキュメンタリー/作劇の境界線が曖昧になってきていると感じる昨今にあって、実話ベースの本作はどこかどっちつかずな印象を与える。
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