あおい

ANNA/アナのあおいのレビュー・感想・評価

ANNA/アナ(2019年製作の映画)
3.8
私はただ自由が欲しいだけ。誰の言いなりにもならない…

リュック・ベッソンの新作は、またしても女スパイモノ!今作はKGBとCIAの間で揺れる女性が主人公で、冷酷な戦闘マシーンとまではいかない、人間味のあるキャラクター。

おそらく無名?な女優さんかと思うのですが、スパイらしく劇中でもコロコロ見た目が変わって、なおかつスピーディなアクションもこなしていて非常に良かった!
前半のみすぼらしい雰囲気から、モデル、殺し屋とおそよ同じ人には見えないカメレオンっぷり( ^ω^ )

脇役もクリス・エヴァンズやヘレン・ミレンなど有名所が揃っており、KGB側の無骨な感じと、落ち着いたCIAの対比的な描写に一役買っていました。

時間の区切りが唐突で、なんども何ヶ月前っていうくだりが挟まるのは多少見にくく感じる。でも、あの時実は裏で…っていう王道な伏線回収方法や、二転三転とする騙し合いは、かなり楽しめました( ^ω^ )手懐けたはずが、牙を向く。スパイものにありがちなのですが、設定や舞台が変わればやはり安定して面白いテーマですね。

劇中、すごくエッフェル塔の登場シーンが多いのが印象的。ハリウッド映画と違って西洋の街の趣はやっぱりオシャレ。
静かやけど熱い濡れ場シーンも大変良く、何回か観たくなるような、クセになりそうな独特の雰囲気がある作品。

◎ストーリー
ロシアで底辺の暮らしをしていたアナは、ある日KGBの諜報員としてスカウトされる。
生きる希望すら無かった彼女は、十人十色の変装術や護身術を身につけ、スパイとして頭角を表していく。

2020年劇場鑑賞47作目
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