スペシャルアクターズのワイカのネタバレレビュー・内容・結末

　わーやられた！「カメ止め」の監督による新作ということで、それなりに構えて観たのに、最後の最後で完全に持ってかれました！

　緊張すると気を失う役者志望の男性が、商売のサクラもこなすなんでも屋的な小さな役者事務所の一員として、詐欺まがいな信仰宗教団体に乗っ取られそうになった老舗旅館を救おうとするお話。

　「カメ止め」と同様に、途中までは安っぽい内容だなぁと思い、終盤も「スティング」のオマージュじゃん？と、意外性をあまり感じられずに少しダレながら観てたら、その後にめちゃくちゃ笑える展開に。そして最後の最後にそうきたか！みたいな驚きがありました。

　今回も伏線回収がお見事。なんとなく違和感のある場面は全部回収されます。しかも二重三重に畳み掛けるようにやってくれて気持ちが良いです。この監督はホントにすごいのかも。

　映画愛と役者愛に溢れていて、無名の役者さんばかりで作った低予算ぽい作品だからこそできそうな、ユニークな映画でした。いやはや、お見それいたしました。