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ANIARA アニアーラのcarpalのネタバレレビュー・内容・結末

ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

漂流したアニアーラ号は一見絶望の象徴にも見えるけど、その実死を待つ間に生きるという点では実社会も大差無いのかと思ったり。

槍を手に入れた所で解明もできず何の解決にもならなかったり、性欲に溺れたり、宗教を開き神に救いを求めたり、自殺したり、絶望的な状況の中で各自がもがき苦しみ気晴らしを頼りに息繋ぐ(または死を選ぶ)姿が社会の縮図のようでとても良かった。

アニアーラ号の中で家族を手に入れ安らぎを手に入れる姿や、死を待つのみだとしても生きる登場人物から希望を貰い、少しポジティブになれた。
救いがないのに不思議と良い後味の映画。
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