レッドキング

ANIARA アニアーラのレッドキングのレビュー・感想・評価

ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)
3.2
放射能汚染で住めなくなった地球を後にし、8,000人を乗せた宇宙船「アニアーラ号」は別の惑星へ向けて出発。
3週間で到達するはずが、エンジントラブルにより軌道を変更。
元の進路に戻るためにいろいろと模索するが時は一年・二年と過ぎていき…。

もう元の軌道に戻れないことは分かっているのに、そのことを乗客には告げずに何とかいいくるめる感じは「政府」にも似た印象を覚えますね。
地球にいた頃の楽しい記憶を追体験できるバーチャル空間「ミーマ」も当初、みんな興味なく通り過ぎ去っていったのに
次第に惑星に辿り着けないのでは?と不安になり始めた人々でごった返すのもなんとも皮肉。

食糧生産も追いつかなくなるからポイント制にして労働してもらったり、不安が募りに募って新興宗教が発足したり、広大な宇宙のはずなのに「人口8,000人の地球」を見ているような気分でした。
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